晩婚化が進んでいるのもあり、高齢出産をする人が年々増えてきています。
高齢になってから出産をするメリットは精神的な余裕が持てるという点や、経済的な面などがありますが、高齢出産のリスクの事も知って妊娠を考える必要があります。
高齢出産は卵子や子宮の老化による影響
卵子や子宮の老化という点から考えなくてはならないのは、卵子が老化することによって、染色体異常が起きやすくなり、妊娠をしにくくなることです。
妊娠が出来たとしても老化した卵子の場合、流産の原因になってしまうことが知られていますので、出産に至ることが出来ません。
子宮の収縮力
子宮の収縮力にも注目をしておかなくてはならず、出産をした後には、子宮は元の大きさに戻ろうと収縮をするようになりますが、子宮が老化をしている事によって、なかなか元に戻れなくなります。
それに伴い大量出血を伴うことがありますので、母体への負担が大きくなり非常に危険です。
大量出血をした場合は、輸血などが必要になりますし、命に係わるほどのことになる場合もある為、注意が必要です。
高齢出産のリスク:子宮筋腫
子宮筋腫の心配もあり、子宮筋腫がある事によって、出産時に影響が出てくることがあります。
出産時に子宮筋腫が出産の邪魔をするような場所にあると、赤ちゃんが引っかかってしまい出てきにくくなってしまうことがある為、難産になりやすくなってしまうでしょう。
高齢出産のリスク:微弱陣痛
微弱陣痛も気になるところで、出産時には陣痛が起きて出産をするようになりますが、陣痛が弱い微弱陣痛の場合はお産に時間がかかることになります。
お産に時間がかかるという事は、それだけ母親の体力を奪う事になり、さらに難産になっていくと考えられるので、大変な出産になる可能性もあると考えておかなくてはなりません。
高齢出産のリスク:妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群も高齢出産時には気をつけなくてはならない事です。
妊娠高血圧症候群に伴い赤ちゃんに影響が出てくることもあるので危険です。
赤ちゃんに与えられる影響としては、胎児が発育不全になってしまったり、低体重児などが生まれる危険性があります。
低酸素による赤ちゃんへの影響
赤ちゃんには母親から酸素がおくられていく事になりますが、酸素不足も起きやすくなってしまい、低酸素状態に陥ってしまうことがあり、子宮内で胎児がなくなってしまう危険もあります。
出産をする時になると子宮が収縮をしていくようになりますが、赤ちゃんにうまく酸素がおくられなくなると胎児の心拍が落ちてしまう場合もあり、緊急帝王切開をしなくてはならない場合もあるでしょう。
管理をしっかり
妊娠高血圧症候群は胎児に大きな影響を与えるようになる為、医師の指示に従いながら管理をしっかりしていく必要があります。
高齢出産のリスク:難産・流産
高齢出産は難産・流産の確率が若い妊婦に比べて高い為に、母体への影響も心配されます。
若い時に比べて妊娠がしにくくなるだけではなく、流産の確率も高くなる為、精神的な負担も大きくなってくるのも問題です。難産になれば、出産時に大変な思いをするだけではなく、出産後もなかなか体が回復しないという点も出てくるため、周りのサポートも必要になると考えておいたほうがいいでしょう。
危険性がはらんでいる事を知っておく
高齢出産をする人が増えてきていますので、高齢になってから無事に妊娠をして出産が出来るというイメージを持ちやすいですが、その反面でこれだけの危険性がはらんでいる事を知っておく必要があります。
安易に考えて高齢出産をしようと思うのは危険ですので、安全に出産が出来るように気を付けられる部分は気をつけなくてはなりません。
リスクを減らすためには
自分で気を付けていたとしても、卵子の老化などは防ぐことが出来ませんので、可能であれば高齢出産になる前に出産をすること考えるようにした方が、大きなリスクを減らしていけるようになります。
本人だけの問題ではなく、家族全体での問題として考えていくといいでしょう。